ふと考えた
あと何年生きられるのだろうか
と書くと、まるで余命宣告を受けた人のようだが、いたって健康で特に悪いところも無い
だがいつだって死はすぐ隣にいてふとした拍子にそっち側へひょいと移ってしまうものなのだと子供の頃から知っている
そのふとした拍子が予測可能な、例えば病気になるとして、どれぐらいで死んでしまうのだろうかと考える
今は予兆が無いけど誰もが罹りそうな病気と言えば癌だろう
いつ罹るか分からないけれど、今のところ予兆は無い
癌にかかった方の標準寿命というデータがあった
50代で癌にかかった場合、状態が良ければ40年、悪ければ26年、中央値としては34年、という見方らしい
残酷なことに、60代では17年~30年、70代では10年~21年となる
10年経ったら10年短くなる
これがヒトの生物としての寿命というもののリアルな数字なのだ
もう一つ、健康寿命というのがある
これで見ると、男性の健康寿命は72歳である
日常生活に制限の無い、今と同じようにふらふらと呑みに行ったり、珈琲やアイスを気兼ねなく味わったり、好きなだけ夜更かししたり、医者には1年に1回ぐらいしか行かなかったり、という生活ができるのは72歳ぐらいなのだ
今と同じような生活を続けられるのは17年
余命としては26年
何も考えずに好きなことをしていられるのは15年ぐらいか
残りの15年どう過ごすか考えて、15年経ったら寿命のことを考えれることにするか