たぶん本人は気づいていないのだろうけれど、悪意が見え隠れする。
一見すると善意のふりをしているように聞こえる。
でも本当はどっちだか分からない。
分からない時はいったん悪意だと仮定する。
悪意から発せられた言葉がどろりとした粘度で纏わりつく。
本当は善意だとしたらそんな風に纏わり付くだろうか。
善意のつもりで言っているのかもしれないが、底にある悪意が滲み出てくる。
あるいは、悪意の上に薄っぺらい善意の仮面を被って、時々それがずれている。
意図的にやっているのか、意図せずやっているのか、そんなことは大した問題じゃない。
そんなつもりじゃないとか、意図が伝わっていないとかどうでも良くて、それが害なのかどうかでしか見るつもり聞くつもりはない。